* ぴっぴ君 of 幸せのしっぽのために ~免疫介在性溶血性貧血に負けない!~


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ぴっぴ君
w.コーギー.ペンブローク

生年月日
1999年3月9日生まれ
男の子、去勢済み
発症
2005年9月14日あたり
病気に気付いたきっかけ
食欲が落ちた。
嘔吐。
微熱等で病院へ行ったところ、先生から伝えられました。
病気になってからの、主な症状
パウンティング*1が激しくなり、呼吸が苦しそう。
歯茎が真っ白。
微熱が続く。
使ったお薬と その副作用
・通院時
種類がわかりませんが「造血因子の薬・免疫抑制剤の注射2本」と
飲み薬(造血因子の薬と腎臓機能を良くする薬)
・9月20日~10月5日(他の病院に入院時)
オキシグロビン輸血*2・アザチオプリン・全輸血4回・ヒトγグロブリン(ガンマガード)3回
抗生剤(pre 2mg/kg/bid ERFX 5mg/kg)・シクロスポリン
・術後
ホスホマイシン*3・フロセミド*4追加
副作用は、肝臓が腫れた。
輸血のリスクとしてDIC*5になる可能性があるという事で、へパリン*6・アドナ*7使用。
術後 黄疸・下腹に浮腫・腹水がたまった。
(1回目990mg抜去・2回目800mg抜去・3回目500mg抜去・4回目150mg抜去)
退院後も、たまったら抜く作業がありました。膀胱炎にもなりました。
行った治療・処置
輸血の効果はなかったので、10月6日に脾臓摘出手術・肝生検*8・骨髄穿刺を行いました。
今 現在
定期検査は半年に1回になりました。
PCV40%(少し貧血気味な状態)。
2006年2月にお薬をきりましたが、その後一度もお薬を再開していません。
血液検査の詳細
始めPCV12%、その後9%へ下降、術後20%、退院直前28%
検査のたび徐々に上がってきました。30~35%を1年ほどいったりきたり。
その他の数値は抜粋させて下さい。(検査項目がたくさんあるので)
その他
自己免疫介在性溶血性貧血と言われた時、ぴっぴのPCVは12%でした。
すぐに東大の病院に予約を入れてくださったのですが、早くて4日後だったので
いろんなサイトで調べてまずは輸血だと考え、輸血できる病院へ転院しました。
入院したこの病院でも、もって1週間くらいだと思っていたようです。
まわりの空気もあきらめている感じでいっぱいでした。
この時点でPCV9%でした。
9%になった時「生きてるのが不思議な事」だと言われました。
ここまでが2週間です。酸素室にずっと入っていました。
ここまで下がってしまったので、脾臓摘出手術をすることになりました。
輸血で一旦PCVを20%まで上げて、脾臓摘出・肝生検・骨髄穿刺。
ただ手術をしたからと言って状態が良くなるとは言い切れないといわれ
むしろ術後が危険ということでした。
手術は外から立ち会いました。
薬の影響で肝臓はかなりひどい状態でした。
骨髄穿刺の時は小さな体が揺れるほどの力を入れられ
穿刺するための機械を何度も何度も入れられてました。
この時のわたしの心境は、すべてを受け止めなければいけないという気持ちだけでした。
ぴっぴのすべてを受け止めなければと・・・それだけで手術をずっと見守っていました。
ぴっぴの脾臓と肝臓の一部を、オーストラリアの研究所に送り結果を待つことになりました。
その間、黄疸がでたり腹水がたまったりしました。
結果は9日後にきました。脾臓の一部が壊死していたそうです。
肝臓もステロイドのせいでかなり腫れ、肺を圧迫するまでになっていました。
骨髄では血液を作っていることが判明し
どこで赤血球を破壊しているのかが話し合いになったそうです。
壊死していた脾臓だけにしては、PCVの上がり方が(20%から横ばい状態)悪かったからです。
最終的には「多くを望まないで下さい」という言葉でした。
そして約1ヶ月の入院期間も終わり通院に変わりました。
それからは3日に1度の通院が始まりました。腎臓も少し悪くなってました。
多機能不全*9になる可能性もあるとは言われてましたが
とにかく腎臓より肝臓がかなり悪くなっていたので、食事は肝臓サポートと
かなり体力を消耗してやせてしまっていたので、高栄養食を食べていました。
腹水もよくたまってました。そのたびに抜いてもらってました。
間に合わなくて破裂したこともありました。(少量の時ですが)
ぴっぴが発症するまでこんな病気があることは知りませんでした。
病院は技術は提供してくれます。
でも合間・合間で判断し、それをお願いするのは飼い主さんです。
飼い主さんにしかわからない事もあります。
わたしの場合、ぴっぴの様子が変だとこちらから検査してもらった事もあります。
その時が、PCV9%になっていた時でした。
病院側があわてて違う処置をすぐに実行してくださいました。
そして気づかなかった事で謝罪してくれ
ここで約束事(PCVが15%を切ったら輸血)をかわしました。
そして、辛いでしょうが時に「腹をくくらなければ・・・」とうい事がでてきます。
わたしの判断が100%よかったとは思いませんが・・・
この病気は、発症した原因がわかるものとわからないものとあります。
ぴっぴの場合は突発性でした。原因不明です。
歯茎をこまめに見てあげるのは大事な事だと思います。
病気の発症後、再発の恐れがあるので気をつけている事は
狂犬病ワクチンも混合ワクチンも打っていません。
* 狂犬病ワクチンや混合ワクチンが、この病気の引き金になる事もあると言われています。
これも飼い主さんの悩んでいるひとつだと思います。
一応混合の方は抗体があるか毎年調べてもらっています。
あと、ガーデニングをされてる家には近付いていません。
薬剤の中に発症する恐れのあるものがあるので。
あとは食生活です。
メッセージ
正直に言って、この治療にはお金もかかります。
ぴっぴは入院から退院までだけで150万かかりました。
その後も通院で、ずっと治療は続きます。
先生が「やはり金銭面で治療を途中でやめる方もいる」とおっしゃってました。
わたしはそれを責める事はできません。
わたしも実際は借金しました。今も返済しております。
この病気は完治しません。落ち着いたとしても日々再発の恐れのある病気です。
今、闘っている子、その家族の方・・・
頑張らなくていいです。でも踏ん張ってください。
わが子の生きざまをしっかりと見てください。
また、今現在元気なわんちゃんにも血液型の検査をおすすめします。
自己免疫介在性溶血性貧血になった時、赤血球が破壊されているため
検査ができないのがほとんどです。
(+)と(-)、より効果があるのかを検査してからの輸血となりますので
血液型が前もってわかっていると、その検査をする時間がいらなくなるのです。
他の病気のためにもわかっていると、何かあった時にすぐに先生が対応できると思います。
ぴっぴ君のブログ
ミユキさんへメッセージ



*1 パウンティング:舌を出して息を吐く呼吸の事。
*2 オキシグロビン輸血:犬用の人工血液製剤。全血輸血の際の溶血亢進による副反応がなく、安全に利用できる
*3 ホスホマイシン: 抗生物質。抗原性が低く、アレルギー性の副作用が少ない。他剤(ペニシリン系、セフェム系)との併用により、抗菌力が増強されるという報告がある。注射剤の大量投与による電解質バランスの異常に、注意する必要がある。
*4 フロセミド:ループ利尿剤。腎機能に悪影響を与えないため、利尿薬の第一選択として使用される。また心不全、高血圧治療薬としても使用される。
*5 DIC:播種性血管内凝固症候群。本来、出血箇所のみで生じるべき血液凝固反応が、全身の血管内で無秩序に起こる。早期診断と早期治療が求められる重篤な状態である。
*6 ヘパリン:抗凝固薬(血液凝固を阻害する薬)
*7 アドナ:止血剤。毛細血管を補強して抵抗力を強め、毛細血管からの出血を防ぐ作用がある。血液の凝固のしくみには影響を与えない。皮膚・粘膜・眼底・腎臓・子宮などの出血や、手術の際の止血またはその予防に用いられる。
*8 肝生検:肝臓に針を刺して組織や細胞を採取し、顕微鏡で細かく観察する検査。肝障害の程度の判定、原因不明の肝障害の診断、黄疸の原因究明のために実施される。
*9 多機能不全:多臓器不全・連鎖的に、複数の必須の臓器が障害された致命的状態。生命を維持するために必須の臓器である、腎臓・呼吸器・肝臓・血液系・心血管系・消化器・神経系の7つの臓器のうち、2つ以上が同時にあるいは短時間のうちに相次いで機能不全に陥った場合の事。
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