ダージリン君
アメリカンコッカースパニエル
生年月日 |
2006年11月28日
男の子 未去勢
2014年7月30日、7歳8ヶ月でお星様になりました
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発症 |
2014年7月21日からご飯を食べず、7月22日に受診。
溶血性貧血と診断される。
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病気に気付いたきっかけ |
急に食欲がなくなり、ぐったりしている。
病院に行く準備中に、自宅で嘔吐。
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病気になってからの、主な症状 |
黄疸、熱、めまい、食欲がない。
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使ったお薬と その副作用 |
抗生剤 (セフォベジンナトリウム・エンロフロキサシン)
ステロイド (プレドニゾロン)
抗血栓療法 (アスピリン)
点滴療法 (低分子ヘパリン)
肝保護剤(ウルソデオキシコール酸)
整腸剤(タンニン酸ベルベリン)
ガンマーガード(人免疫ブロブリン)
DIC治療(メシル酸ガベキサート)
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行った治療・処置 |
2014.7.22
体重:12.3kg 体温:39.9
血液検査
エコー検査実施→エコー所見:肝臓・脾臓のやや腫大あり。
肝臓やや高エコー。他は異常なし
治療:抗生剤(セフォベジンナトリウム)投与
ステロイド(プレドニゾロン)治療開始
抗血栓療法(アスピリン)開始
点滴治療(低分子ヘパリン)開始
2014.7.23
体重:11.95kg 体温:39.2
2014.7.24
体重:12.03kg 体温:39.1
2014.7.25
体重:12.0kg 体温:39.5
血液検査実施
追加治療:輸血180ml。
抗生剤(エンロフロキサシン)追加
整腸剤(タンニン酸ベルベリン)
肝保護剤(ウルソデオキシコール酸)追加
2014.7.26
体重:12.2kg 体温:39.6
レントゲン検査:やや血栓傾向みられる。
追加治療:ガンマーガード(人免疫グロブリン)
2014.7.28
体重:11.85kg 体温:38.8
血液検査実施
追加治療:DIC治療(メシル酸ガベキサート)
2014.7.29
体重:11.65kg 体温:38.9
血液検査実施
2014.7.30
体重:11.55kg 体温:38.8
血液検査実施
凝固系検査実施(EDP:66.2 ATⅢ:33%)
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血液検査の詳細 |
2014.7.22
WBC:41230 HCT:18 PLT:13.7 GLU:86 BUN:15 CREA:0.4 PHOS:4.1 CA:8.4 TP:7.2 ALB:3 GLOB:4.2 ALT:963 ALKP:257 GGT:1 Tbil:2.1 CHOL:203 LIPA:306
2014.7.23
薬の効果がでるのを待つため不要な検査はしない。(検査にて悪化する可能性も有)
2014.7.24
薬の効果がでるのを待つため不要な検査はしない。(検査にて悪化する可能性も有)
2014.7.25
WBC:85780 HCT:15 PLT:8.8 ALT:>1000
2014.7.26
WBC:65630 HCT:19 PLT:6.2
2014.7.27
病院休み&一時帰宅中のため血液検査なし。
2014.7.28
WBC:63070 HCT:20 PLT:3.5 Tbil:21.1
2014.7.29
WBC:56040 HCT:24 PLT:3.2
2014.7.30
WBC:57540 HCT:24 PLT:2.8
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その他 |
IMHA(凝集型)と診断されました。
診断されてから7/22~7/25まで入院し、病院が休みの間は獣医さんスタッフが少なくなり急変に気付くのが遅れる可能性があるため、7/26の夜と7/27は自宅にて過ごす事をすすめられる。
7/28より後は半日入院して点滴、夜は自宅。
※いつ血栓ができ急変するかわからないため、万が一の際は自宅にて最期を迎えられるように。
本人の精神的な負担も減るため、病院の時間外は自宅療養を判断しました。
急変した場合、救急病院や夜間病院に行っても延命にしかならないため、無理に動かさず自宅で看取ってあげることも本人のためだとの事。
私は急変した場合、救急病院へつれていくつもりはありませんでした。
今回治療していただいた担当医の方は、血液専門の先生です。(溶血性貧血の治療経験有)
元々難しい病気であるが、Aコッカーという犬種のため、通常よりももっと難しい治療になるためダメだった場合の覚悟も必要だと、初期段階で先生に言われております。
酸素室のある病院でしたが、温度管理が大変で空気もよくない。(蒸す?)との事で、通常入院用のゲージを使用、先生の判断にて酸素室を利用してもらう約束はしてました。
**死因など最期について**
後日結果が出た凝固系検査の数値は、生きているのが不思議なくらい悪いものだったとの事。
最期は自宅にて、苦しむこともなく、異常に息が荒くなることもなく、気を失うようでした。
(私が寝ていたら気付かず最期を看取ることはできなかったかもしれません。)
その話を先生にしたところ、推測だが脳の血栓(心臓の血栓も一緒かもしれない。)が考えられるとの事です。
アザができる(お腹のアザが判断しやすいとの事。)との事だが、最期までアザはできなかった。
最後の日のみトイレまで自力で行けなかったが、それまでは自力で移動できました。
最後の日は、自宅についてから息を引き取るまでオシッコが少しずつ漏れていて、床やタオルケットにポタポタ落ちていた。
**輸血について**
200mlの輸血が必要になると言われる。
HCT10きったら輸血が必要。
診断時に先生の経験上、安定するのに最低2回は輸血するようになるだろうと言われました。
1回目の輸血は、先生を頼り3才の大型犬が見つかる。
中型犬6才(我が家の犬)→体重から100ml以上取れない→2回目の輸血で使う可能性有。
7/28以降、毎朝輸血できるように朝一の血液検査の結果がでるまで食事抜く。
(元気が良すぎるため、輸血前に鎮静剤?投薬が必要な為。大人しくできる子は食事を抜いたり鎮痛剤は要らないそうです。)
中型犬8才→年齢から輸血前に健康診断が必須。可能な場合でも100ml以上は取れない。
大型犬11才→年齢から輸血前に健康診断が必須。可能な場合でも年齢的に150ml以上は取れない。
(後にそのワンちゃんの担当医より、年齢からドクターストップがかかる)
病院でも、治療中は引き続き大型犬を探してくれるとの事でした。
**ガンマーガードについて**
治療方法としてガンマーガードを初期に使う方法と最後に使う方法とあるが、先生の経験上最初の1~2週間をのりきるために初期に使う。
個体差もあるが、ガンマーガードを使用して3日程で効果がでる。
(悪化する場合もあり。副作用として血栓ができやすくなる。)
ガンマーガード使用後に、血小板が減ることもある。
(HCTが安定した後に、血小板があがる場合もあるため。)
**費用について**
闘病期間9日間の治療費は,全部で20万円程でした。
仕事の調整がつき闘病中は仕事を休んだため、その期間の収入は0。
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メッセージ |
まだうまく気持ちの整理ができず、まとまりのないメッセージですが、 院長に「できることは全てした。これでダメだったらそれはその子の運命だと思うべきです。」と言われた事に今救われています。
実際に、私にできる事は全てしました。
担当の先生の対応や、ダージリンの頑張っている姿を見て、みんな全力で頑張っている、後悔する事はないと思えましたし、実際に後悔していません。
(失ったものの悲しみはどうしてもひきずってますが・・・)
ですので、どういう結果になっても後で悔やむ事のないよう頑張ってください。
病院側の計らいにより、半日入院に切り替えていただいたおかげで、自宅にて最後を看取ることができました。
自宅にいる間は点滴ができなかったので、治療優先にするか自宅にて過ごすか難しい判断ですが、この判断が大事になってきます。
※ダージリンの場合には入院中オシッコを我慢していたようでしたし、一時帰宅後の様子を先生がみて、自宅にいることが治療にも繋がると言ってくれました。
病気について私が無知だったため闘病中にダージリンが病院にいる時間手があけばひたすら病気について調べていました。
ここのサイトにたどり着いたのもネットで調べ物をしていた時でした。
他のワンちゃんの症例をみたり輸血について調べたりと大変助かりました。
もしこのサイトを見られた方がいらっしゃれば、他にも溶血性貧血と闘っているワンちゃん、飼い主さんのために情報提供していただければ幸いです。
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