* manaちゃん of 幸せのしっぽのために ~免疫介在性溶血性貧血に負けない!~

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manaちゃん
ボーダーコリー

生年月日
ブリーダー崩壊により保護の為年齢不明、多分4歳半
女の子
お薬や主な様子について
2012/3/28
実家帰省中。
少しかっるそう。
お散歩でも走る事はなく、だらだらとダックス2匹と歩いているだけ。
気になり、OS-1*1とラックビー*2を飲ませる。
水を大量に飲む。
2012/3/29
日中は用事があり、外出。
出かける前の口腔チェック、全体を触るなどして、うんちも確認したけど、異常なし。
やはり、かったるそう。
ごはんも食べる量が少ない、ダックスの半分。私の手からは少し食べた。
でも、水を飲む量が半端ない。
OS-1とラックビーを飲ませて、外出。
帰宅後、OS-1を飲ませようとして口腔をあけた所、歯茎が真っ白。
貧血!!
ついでにお腹をみると、乳首の周りがやけに黄色い。
黄疸???
と言う事で、すぐに獣医さんの所へ。
貧血、黄疸、食欲不振、どうも胃が腫れている印象、ふらふらしている
私からの訴えを聞き、初めてお会いした獣医さんはすぐに血液検査をしながら、エコーで内臓確認。
肝臓等は大丈夫。
脾臓が腫れているため、胃が押されて胃が腫れているように感じていたのねと。
溶血性貧血と仮診断して、治療を開始しますと。
そのまま入院。
万が一に備えて、輸血用のワンコを確保してくれ
ガンマガードについての説明の後、通常は医院にないため明日ガンマガードを入手しますと言われる。
ただし、高いので使用するかどうかは判断して下さいと。
名古屋の主治医にも電話。
私からの説明の後こちらの病院の先生も交代してくれて、獣医的な見解を簡潔に説明
ガンマガードをして容体が落ち着いたら名古屋に連れて帰り、引き続きよろしくお願いしますという感じ。
ただし、この時の貧血の値(Ht)は11%、溶血(TBIL)は2.1mg/dlで
絶望的な数値なのは私にはわかっていたけれど
一緒に来ていた息子の事を考え、先生とはアイコンタクトのみで
「何かあったらいつでもいいので電話下さい、万が一の時には一緒に過ごしたいです」と伝える。
1時間後、名古屋の病院の先生から電話。
直接診てあげれないけど、危機的な状態だけれど
名古屋まで頑張って連れてこれるように祈っていると言われる。
後は連れてこれた後の治療用の薬は手配したからと。
ありがたい。
名古屋に居る旦那に電話。
危険な状態なので東京まで来れるか確認、最終の新幹線で来る事に。
2012/3/29
プレドニゾロン・アトピカ・ヘパリン*3・ザンタック*4
血尿が出たといわれる。
2012/3/30
上記の薬以外に、ガンマガード3本
血液がボロボロで検査できない項目多い、肉眼的に擬集は確認できず。
この場合、輸血が逆効果になる場合が多いため輸血せず。
先生は一晩、manaの横で簡易ベットで寝てくれていたらしい。(受付のお姉さん談話)
名古屋に居ると話した旦那が朝から病院に行ったので、先生びっくり。
午前と午後の面会を快く許可してくれ、各30分くらいずつmanaと過ごさせてもらう。
血尿はまだ出ている。
2012/3/31
プレドニゾロン・アトピカ・ヘパリン・ザンタック
Ht=18%
黄疸も少し軽減、血尿止まる。
3/31の夜までこちらの病院で治療、閉院時間にmanaを引き取りに行く。
先生、二晩manaに付き添ってくれたのに
その分は加算せず、エコー代等もサービス。
朝晩の注射、投薬、点滴、ガンマガード、3日の入院で10万円で御釣りがきた。
感謝!!!!
いったん、実家に連れて帰る。
ダックスが興奮。
manaもしっぽをふる元気はある、ふらつきも消えた。
よし、おうちに帰ろう!!
飲む水の量が増えた、おしっこの量も半端ない。
こまめにサービスエリアにより、水分補給と、トイレ。
2012/4/1
朝、名古屋の主治医の所へ、「よく頑張ったねー」と褒められる。
数値も上がっている事と私の知識と対応をすでに知っている先生は、入院はさせないと。
ストレスを作らない方がいいし、容体の変化はわかるでしょうと。
朝晩の注射と、7種類の薬を朝晩飲む事に。
飲み薬
シクロスポリン 50mg
不明 粉薬(すみません、メモ無くしました)
アトピカ 25mg
パセトシン*5 250mg
モミアロン*6 10mg
プレロン*7 5mg×3錠
2012/4/2
白血球の数値(wbc) 43600
貧血 29.8
黄疸あり
(この時のALP1430は、薬の影響と説明される。)
とりあえず朝晩の注射はおしまい、飲み薬朝晩はかわらず。
2012/4/8
白血球の数値(wbc) 14800
貧血 36.7
黄疸なし
薬の量が減る。
シクロスポリン 50mg
不明 粉薬(すみません、メモ無くしました)
アトピカ 25mg
パセトシン 250mg
モミアロン 10mg
プレロン 5mg×2.5錠
パセトシン 250mg
モミアロン 10mg
プレロン 5mg×2.5錠
2012/4/15
ストレスになるからと、血液検査はやらず。
容体確認と、薬だけもらう。
日々の様子を説明する。
プレロン 5mg×2.5錠から2錠に。
2012/4/22
先週までは、かったりーのょーと散歩でもだらだらと歩いている事が多かったけれど
タカタカと歩くようになってきた。
血液検査。
白血球の数値(wbc) 25300
貧血 42.5
黄疸なし
アトピカ 25mg
パセトシン 250mg
モミアロン 10mg
プレロン 5mg×2.5錠
パセトシン 250mg
モミアロン 10mg
プレロン 5mg×2錠
これで一週間様子をみて、また一段階薬を減らしていきましょうと言われる。
その他
退院後も、一週間はOS-1を与えていました。
気になるのは、食欲が増したものの消費してしまうカロリーの方が多いらしく
体重が病前より2キロ落ちている事。
取る水分も多く、おしっこの量が今だに半端ない事ですかね。
幸いにして、東京でも保護犬である旨を説明し
今までの保護活動なども話をする時間があり、治療費用を安くしていただけました。
名古屋の病院の先生もご理解ある方なので、多分一般の方より治療費は安いと思います。
朝晩の注射と一週間の薬と血液検査で7000円程度。
長期的に治療費のかかる病気ですし、再発もしやすい病気です。
金銭的に苦しい場合、ドクターに相談してみるのも手だと思います。
後は、うちの場合は、
前日からの食欲不振・水分補給増加・足元のふらつきがありました。
OS-1とラックビーの投与を快く思わない獣医さんもいらっしゃると思いますが
今回は、OS-1のおかげで脱水にならずに体力が落ちなかった
ラックビーで腸の動きはよかった等々
先生からは良い方向で処理してあったから予後が良かったと言われました。
食欲不振だけで病院に行ったとしても、すぐに溶血性貧血と診断されることは少ないと思います。
日々のマッサージ、歯茎の色など、チェックする事が習慣になっていると
気が付くタイミングが違うと思います。
後は、OS-1はゼリータイプ。
ちなみに、ラックビーは人間用です。
飼い主さんへメッセージ
管理人までお願いします。

2012年6月現在

*1 OS-1:経口補水液。軽度から中程度の脱水症状時の、水・電解質の補給と維持
*2 ラックビー:乳酸菌や酪酸菌を含む製剤で、抗生物質や化学療法剤を服用した時に、腸内細菌叢のバランスがくずれて起こる下痢や鼓腸などの症状を改善
*3 ヘパリン:抗凝固薬(血液凝固を阻害する薬)
*4 ザンタック:胃粘膜細胞のヒスタミンH2受容体を遮断し、胃酸の分泌を強力に抑制する
*5 パセトシン:細菌の細胞壁合成を阻害し、炎症をひき起こしている細菌自体を殺菌するペニシリン系の抗生物質
*6 モミアロン:胃酸から胃を守るために胃酸の分泌を止める作用をする、H2ブロッカー
*7 プレロン:合成副腎皮質ホルモン製剤、主成分はプレドニゾロン
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