* 杏 of 幸せのしっぽのために ~免疫介在性溶血性貧血に負けない!~


杏 れんげ畑.JPG


W・コーギー・ペンブローク

生年月日
2000年10月26日生まれ
女の子、避妊済み
2009年12月30日、9歳2ヵ月でお星様になりました。
発症
病院に連れて行ったのは、2009年9月28日。
散歩がゆっくりになったのは、9月の初め頃。
病気に気付いたきっかけ
散歩を嫌がる事はなかったが、歩くスピードがゆっくりになり、距離もずいぶん短くなった。
道路を舐めた
苔を食べた
病気になってからの、主な症状
とにかくいつも寝てる。冬だったのに、やたらとフローリングの床を好んだ。
黄疸・腹水・震え・浮腫み・嘔吐・オリモノ
食欲は落ちたり、増えたりの繰り返し。比較的、最後まで食べた方だと思う。
ウンチは、緩い事が多かった。色もチョコレート色で、ねっとりした感じ。
使ったお薬と その副作用
副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)→とにかく水を欲しがった。多尿だったのは最初だけ。
免疫抑制剤(アトピカ)→食欲不振・下痢
免疫抑制剤(アラバ錠)
免疫抑制剤(イムラン)
血栓予防サプリとして、ルンワン粒
行った治療・処置
輸血(5回)
パルス療法(2クール)
ガンマガード
血液検査の詳細
健康時
総ビルビン0.2・GOT41・GPT78・BUN22.6・クレアチニン0.82
白血球65・赤血球699・PCV53.9・ヘモグロビン19.1・血小板23.9
初診時(9/28)
総ビルビン0.2・GOT46・GPT101・BUN13.8・クレアチニン0.64
白血球84・赤血球95・PCV8.6・ヘモグロビン2.4・血小板53.5
闘病12日目・1回目の輸血後1週間(10/9)
白血球140・赤血球234・PCV17.2・ヘモグロビン5.7・血小板36.9
闘病16日目・2回目の輸血直後(10/13)
白血球156・赤血球205・PCV15.3・ヘモグロビン4.9・血小板13.6
闘病38日目・4回目の輸血後1週間(11/4)
白血球123・赤血球130・PCV12.2・ヘモグロビン3.6・血小板4.5
闘病2ヵ月・4回目の輸血後1ヵ月(11/29)
総ビルビン0.2・GOT30・GPT87・BUN28.4・クレアチニン0.45
白血球129・赤血球263・PCV23・ヘモグロビン7.1・血小板46.7
闘病3ヶ月18目・4回目の輸血後1ヵ月18日(12/16)
白血球88・赤血球207・PCV17.1・ヘモグロビン5.4・血小板42.7
闘病3ヵ月(12/28)・亡くなる2日前(5回目の輸血後5日)
総ビルビン3.2・GOT305・GPT451・BUN101.6・クレアチニン0.91
白血球28・赤血球426・PCV31.4・ヘモグロビン10.6・血小板10.9


2009.9.28
病院へ。
血液検査の結果、PCV9。(正常値 37~55%)生きているのが不思議だと言われる。
レントゲン検査の結果、心臓に肥大は見られるが問題ない程度。
腫瘍も腸にも問題なく、どこからの出血も認められなかった。
2009.9.29
ウンチ・おしっこを持って再受診。出血は見られない。
溶血(血が溶けてなくなる)の症状である黄疸が見られない為
「赤芽球癆」*1との診断。
免疫抑制剤(シクロスポリン)・プレドニゾロン(ステロイド)・胃を守る薬
貧血のサプリ(マスチゲン)、服用開始。
ステロイドの副作用で、水を飲む量が半端なく増える。
2009.10.2
ウンチ(アトピカの影響で、かなり緩い)の後、何かが気持ち悪いのか何度も息む。
体液がぽたぽたと出たので、病院へ。
PCV6.8に下がった為、緊急輸血。入院。
2009.10.3
退院の許可が下りる。
輸血後のPCV23、退院時24。溶血は見られない。
相変わらず散歩には行きたがったが
あまり体力を使わせたくないので、家の回りを少しだけにする。
2009.10.4
夜中、嘔吐。朝までに17回も。2時から一睡もしない。
吐き気止め、処方。その後、治まる。
2009.10.6
PCV21、まだ自身で血液を作っている形跡は見られない。
プレドニゾロンを2倍(2錠/日)に。
2009.10.9
PCV17。
プレドニゾロンの影響で肝臓の数値が高め。
おしっこの色がまっ黄色になり始める。
2009.10.12
PCV14。腹水、黄疸が出現。
2009.10.13
2回目の輸血、輸血後のPCV24。
パルス療法、1日目。
腹水予防の為、強心剤(利尿剤としての働き)処方。
2009.10.14
パルス療法、2日目。
鼻水が気になった(肺がやられてる可能性あり)ので、レントゲン検査。
肺・心臓・腎臓、問題なし。胸水も、まだ見られない。
腹水がまた増えた(体重が増えた)ので、少し抜く。
血小板、少し減少。おしっこの出が悪くなりだす。
夜、呼吸がかなり荒くなり、呼びかけにもあまり反応しなくなる。
2009.10.15
朝、初めて食欲を落とす。その後、急変。呼吸が浅く、呼びかけに反応しない。
パルス療法は中止。
帰宅後に嘔吐が始まるが、夜には落ち着き食欲も少し戻る。冷たかった耳・足に体温を感じる。
しかし呼吸は昼とは打って変わり、速く荒い。
2009.10.19
夜中、吐血・血尿・血便。
PCV18。嘔吐したので、シクロスポリンを一旦中止。
2009.10.21
PCV14、。腹水が出現したので、利尿剤の注射。
2009.10.23
呼吸も荒く震えもひどいので、病院へ。
PCV10、3回目の輸血。輸血後のPCV20。
その後、ガンマガード投与の為に入院。
2009.10.24
退院。
血便が出ているので、バリウムで腸の検査をするが問題なし。
おりものが出だしたので、抗生物質処方。
2009.10.28
PCV12、4回目の輸血。輸血後のPCV24。
全身に黄疸、腹水、浮腫み。利尿剤、注射。
浮腫みを抑える為、水分の制限。(500ml/日)
2009.10.30
食欲不振・下痢をするのでお休みしていた免疫抑制剤(シクロスポリン)を
アラバ(レフルノミド)で再開。
強心剤、もう一種追加。
2009.11.2
PCV14。プレドニゾロン、1錠/日にして様子を見る。
食欲がまた落ち始める。吠える声がお腹の底から出ていない。
2009.11.4
PCV14、珍しく横ばいだったので、輸血を見送り。
プレドニゾロン、2錠/日に増やす。
お腹の色(黄疸)がマシに見えた。
2009.11.6
PCV13。溶血は見られるが、初めて造血反応が見られた。
シクロスポリン、再開。それに伴い、プレドニゾロンを1錠/日に。
2009.11.8
PCV15、初めての上昇。
2009.11.10
PCV17、また上がった。
歩くのも大変だったのに、小走りで走るようになった。体の震えも治まる。
2009.11.13
PCV18。食欲、かなり旺盛に。
2009.11.16
PCV19、一週間毎の通院になる。
声がお腹から出るようになった。
ご飯をしっかり食べるようになったので、ウンチもしっかり出るようになった。
血栓予防のため、ルンワン粒の服用を始める。
2009.11.24
ウンチが緩くなりだす。
200912.2
PCV22。PCVは上がったものの、造血反応は薄い。
10cmくらいの段差も上がれなかったが、上がれるようになる。
2009.12.7
PCV23。
ウンチが水状に。副作用に下痢の心配のあるシクロスポリンを一旦やめる。
最近は喜んでいた散歩を、また行きたがらなくなる。震えも見られるように。
2009.12.11。
PCV18。
プレドニゾロンを4錠/日、アラバ錠をイムラン(1錠/日)に変更。シクロスポリン、再開。
2009.12.14
PCV16、明らかに元気がない。
このままだと輸血レベルに落ちてしまうだろうと言うことで、二度目のパルス療法をする事に。
2009.12.16
PCV16、パルス療法2日目。
2009.12.18
PCV17、少し上昇。しかし、網状赤血球に変化なし。
2009.12.20
PCV15、また下がり始める。
2009.12.23
PCV14、緊急輸血。400cc輸血したので、輸血後のPCVは33。
輸血中、2度ほど嘔吐。嘔吐は帰ってからも続く。
2009.12.24
嘔吐は治まり食欲も戻るが、食べるのに時間がかかる。
お腹に黄疸は見られないが、おしっこはまっ黄色。
2009.12.27
PCV30、BUN値↑。イムラン、0.5錠/日に変更。
朝方、嘔吐。食欲もなし。
2009.12.29
食欲、全くなし。イムラン、一旦やめる。
尿素窒素排出のため、一時預かり。しかし状態はかなり悪く、思った治療できず。
2009.12.30
8時4分、永眠。
死因は、いちおう腎不全。
だけど、はっきりとコレが原因と言えるものはありません。
貧血以外に、もう何から何までが悪かったから。
別の原因で亡くなっても、おかしくない状態でした。
その他
私が大切だと思う事は二つ。
供血犬の確保
輸血は延命だと言われますが、私はこの病気に関しては決して「延命」治療だと思いません。
いただく血は命を永らえる為のものじゃなく、命を繋ぐ為のもの。
大事な大事なお薬の一つだと思います。
供血犬が確保出来なければ、治療を始められないのです。
弱っていくのを、ただただ見てるだけしか出来ないんです。
「輸血について」のページにも書きましたが
とにかく協力してくれるわんちゃんを探してください。
血中濃度の測定
免疫抑制剤は体重に見合う量を処方されますが
血液中を正しい量のお薬が必ずしも流れているとは限りません。
なので、必ずお薬の血中濃度を測って下さい。
(シクロスポリンとアザチオプリンは血中濃度の測定が可能だと聞きました。)
この病気の先輩飼い主さんから「血中濃度を測るように。」そう言われ
かかりつけの獣医さんに話しましたが
「効いているか効いていないかでわかるから。」そう言われ、結局最後まで測らず終いでした。
亡くなる数日前にその言葉を思い出して測ってもらったんですが
やはり規定値より少なかったです。
正しい濃度で服用していたら、もしかして…
私の一番の後悔です。
杏のHP
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*1 赤芽球癆(せきがきゅうろう):再生不良性貧血のうち、赤血球のみを特異的に作れなくなってしまう病気

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