* ブーベちゃん of 幸せのしっぽのために ~免疫介在性溶血性貧血に負けない!~


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ブーベちゃん
トイプードル


生年月日
1999年6月23日
女の子、避妊済み
発症
初診は 2010年3月14日
それ以前から元気がなかったので 発病は3月10日前後ではないかと思われます。
病気に気付いたきっかけ
食事を食べない・血尿
病気になってからの、主な症状
散歩拒否・嘔吐・食欲不振・血尿。呼吸の際に喉がゼイゼイ。
使ったお薬と その副作用
薬品名は記録していないのですが
ステロイド・免疫抑制剤(アトピカ)・胃腸薬
異常な食欲増~夜寝る前にドッグフードだけを要求して(他のものは拒否)
むさぼり食いするようになりました。
ステロイドが切れた後は治まったので ステロイドの副作用だと思われます。
細菌に感染しやすくなり、右目から黄色い目脂と
その目脂が流れた右頬が赤くただれて悲惨な状態に。。。
ナカナカしつこくて
ロメワン点眼薬とゲンタシン軟膏で1ヶ月ほど治療しても、
完治しませんでした。
が、ステロイドを切りアトピカの量が減ってくると共に治ってしまいました。
今 現在
2010年7月8日
免疫抑制剤を切って10日、血液検査の結果、全ての数値が正常に♪
PCVにいたっては54。 これは発病前よりも高い数値です。
ブーベの『強運』『基礎体力』の高さ
それにもまして、主治医の技量に助けられたんだと思います。
血液検査の詳細
(初期~今までのPCVやBUN・ビリルビン・ALPなど、高かった数値や逆に低かった数値など。)
PCV …初期29.6 最低16
WBC …初期30.8 最高50.4
BUN …17.4~19.7 ほぼ変わらず正常値内
ALP …287
TBiL ~初期1.6 最高1.7


行った治療・処置
3/14
通院初日の初見で『免疫介在性溶血性貧血』と疑われ、血液検査の結果が出る前から
免疫介在性溶血性貧血を治療するための
皮下点滴(薬品名は聞き忘れました)をしていただき、自宅治療。
食欲がまったくないので 高カロリー食缶詰をいただきました。
皮下点滴が効いたのか 高カロリーのペーストをトッピングしたフードを食べる事が出来ました。
PCV ~29.6
WBC ~30.8
BUN ~17.4
ALP ~287
TBiL ~1.6
3/15
この日も通院。PCBの数値はますます下がっていました。
前日と同じく 皮下点滴をしてもらい帰宅。が、昨日ほどの効き目がなく 食欲不振が復活。
高カロリーペーストを数回にわけてむりやり食べさせることに。
3/16~17
この日も通院。
治療よりも病気のスピードの方が早く、17日にはPCBの数値が19まで下がってしまいました。
主治医から「これまでの治療薬が効き始めるターニングポイントなのか
それとももっと悪くなる通過点なのか迷うところ」と説明され
早めの「輸血」に踏み切るのか
良くなる期待を持って一日様子をみるか、判断をせまられました。
主治医には、早めの輸血を強く勧められましたが
私には『輸血=死刑宣告』という悪いイメージしかなかったので
希望をもって一日待つ事にしました。
食欲はまったくなく、無理矢理たべさせる事も出来ない状態。
お見舞いにいただいたプリンだけ少し食べる事ができました。
3/17~18
深夜、さあ寝ようという時に、いきなり嘔吐がはじまり
「これはすごくヤバイ!」ということで、深夜に主治医の元へ走りました。
PCB16まで下がり命の危機に。
緊急輸血をする事になり、設備の整った24h対応の総合病院に緊急転院。。。
私達が到着する前に、主治医からデータが行っていたので
すでに輸血の準備がととのっていました。
夜中の2時すぎから翌日の14:00位まで
体調を見ながら、12時間かけてゆっくり輸血してくれました。
犬の輸血の場合、飼主が血を探さなくてはいけない病院が多いのですが
この総合病院は血を沢山持っていてどんな事態にも対応出来るところでした。
3/18~22
・輸血は完全に成功
・心配していた免疫抑制剤も今のところマッチしていて効果を発揮
・数値が下がっていた赤血球は正常値の上限まで上昇
あんなに不安だった輸血で命がつながりました。
3/23~
自宅に帰り、今まで点滴で入れていたお薬を経口で投薬することになりました。
食前食後の胃腸薬・食後のステロイド・食感の免疫抑制剤
これが一日2回、合計6回の投薬には犬も人間も振回されましたが
時と共にお互い慣れてスムーズにいくようになりました。
特に免疫抑制剤は「これは必要」と判断しているらしく
手の平にのせて差し出すと、『パクッ』と食べてくれました。
反対にステロイドは「これいらない」らしく
上手に投薬しないと、隠れて吐き出してあったりしました。
3/25(木)は退院後初めての通院でした。
この日もまずは 血液検査から。
退院後は、全てのお薬が経口薬になったので
それがどこまで効果を発揮してくれているかが問題でした。
検査の結果、赤血球は入院時より下がっているものの正常値内と聞き、まずは一安心。
4/1~
血液検査の結果、赤血球の数値は3/25より下がっているものの正常値内をキープ。
とりあえず安心。 この結果を受けて、免疫抑制剤とステロイドの量が減らされました。
4/7~
血液検査の結果、赤血球の数値は4/1より下がっているものの まだ正常値をキープ。
薬を減らしてきているので、この結果は許容範囲だそう。
赤血球の数値が下がっている中でステロイドの量を減らすのは心配がないわけではないが
概ね順調なので減らす方針に変更なし。
4/11~
今のところ特に変わった変化もなく、順調に回復しているように見えます。
闘病中に落ちてしまった後ろ足の筋肉も 少しずつ鍛え直されてきているようで
お気に入りのソファーにジャンプして乗れるようになってきました。
5/6~
順調なので 総合病院からかかりつけの病院に戻ることが出来ました。
5/16~
ますます順調なので 1ヶ月分のお薬を出してもらえる事になりました。
そして、それを飲み終えたら 薬を切って様子をみる事に!


その他
うちの子が発病する以前にも
この病気にかかり、アッという間になくなってしまった子を知っていました。
でも、まさかうちの子が発病するとは思っていませんでした。
うちの子がこの病気を発病した時には「一年後の生存率50パーセント」という
ネット上の情報を見て希望をなくしていましたが、幸運にもうちの子は寛解する事が出来ました。
こういう寛解の例もありますので
今暗い気持でいる飼主さんも、希望をもって治療してあげて下さい。
メッセージ
うちの子がなぜ寛解出来たか、、、
強運とそれをささえる体力がなくては寛解はできなかったと思いますが
それよりもどんな医師に診てもらっているか?という事が一番重要だったと思います。
・臨床例を沢山持っていて知識の補充を怠らず、常に勉強している医師。
・「様子をみてみましょう」を言わない的確な判断力のある医師。
~「犬の1日は人間の3日・1週間は1ヶ月になることもある」ので
様子をみていたら、治るものも治らないからです。
・飼主に犬の症状をわかりやすく的確に説明出来る医師。
・質問した事をウヤムヤにせず、解らない事は調べて報告してくれる医師。
・自分の病院の限界を知っている医師。
・セカントオピニオンをいやがらない医師。
・飼主が不安になるような言動をしない医師。
~飼主が不安になると犬も不安になり治るものも治らないからです。
どんな獣医師を選ぶのも、どんな治療を選ぶのも、飼主さんの判断ひとつです。
セカンドオピニオンをとったり
病院をかえる判断をしなくてはならない時も来るかもしれません。
その時には、今までの慣れや人間関係の情に流される事なく
『愛犬のことだけを考えて』あげて下さい。
そして、手遅れにならないうちに勇気をもって最良の判断をして下さい。
どんな名医でも設備がないと力量を発揮できないのが今の医療です。
また、お金にはかえられない大切な命だけれど。。。治療費はバンバンかかりました。
羽根じゃなくて、ジェットエンジンでした。
そんな我家からのアドバイスは、いざという時のために「保険」です。
お金がないから治療を受けさせてやれなかった、って一番悲しいかも。
我家には3wanいるのですが・・・、他の2wanの保険にアセって入りましたとさ。
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2010年7月現在

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