* ひまわり of 幸せのしっぽのために ~免疫介在性溶血性貧血に負けない!~


ひまわり.JPG

ひまわり
キャバリア

生年月日
2003年8月26日生まれ
女の子、未避妊
2009年12月28日、お星様になりました。
2009.11.11
二度嘔吐した為、受診。
GPT・GOT・ALP、共に↑。PCVは49で正常。
肝臓のお薬を処方してもらう。
2009.11.13
嘔吐が止まらず、再受診。
相変わらず肝臓の数値が高い。PCV45で正常。
2009.11.17
嘔吐は止まったけど食欲が全くなく、再受診。
PCV41で正常。
しかし、ビリルビン:1.8↑・GPT・GOT・ALPも相変わらず↑。
血液塗沫で自己擬集・球状赤血球の出現があった為、クームス検査に。
2009.11.18
クームス検査陽性。この時初めて溶血反応出現、IMHA治療開始。
プレドニゾロン・シクロスポリン・抗生剤・胃薬・ 肝保護剤処方。
2009.11.19
ガンマガード投与。PCV34、副作用なし。
この頃より11月下旬まで、PCV33~24までの間を行ったりきたり。
ステロイドの副作用である食欲旺盛はなく、どちらかというと食欲あまりなかった。
その代わりお水は大量に飲む。
オシッコもたくさんしたが、色はビリルビンが高いわりには(1.0~0.6の間)
やや黄色い程度や薄かった。
途中血小板が少なくなった為、へパリン注射を毎日打つ。(11.27~12.8)
アザチオプリン・鉄剤・ビタミン剤追加処方。
2209.12.1~12.8
PCVは32~22まで下がる。
ご飯は自分から欲しがる事なく、スプーンで一口ずつ食べさせる。
下痢はないが嘔吐が度々あった。
この頃よりBUNの数値が↑(最高値83.6)、カリウムの数値が↓(平均2.8ぐらい)
普通溶血があればカリウムの数値は上がるはずなのに。
カリウムの入った点滴をしてもらう。
カリウムサプリ・腎臓のお薬・吐き気止め追加処方。
セファランチン*1・ダナゾール*2追加処方される。
2009.12.9
吐血。院内にて止血剤注射。
止血剤、追加処方。
セファランチン・ダナゾール、服用中止。
2009.12.11
PCV18%、200cc輸血。
2009.12.12
PCV39と上がったものの食欲がなく、夕方呼吸も荒く嘔吐した為、病院へ。
吐き気止めを点滴。
2009.12.14
PCV27.5、カリウム1.9、BUN73.7、ビリルビン1.1。
レントゲン検査、及びエコー検査にて、腹水・胸水・肝腫・脾腫が判明。
胸水抜去。水を抜くため、24時間点滴。(半日入院。)
2009.12.15
PCV22、カリウム2.0、BUN73.5、ビリルビン2.4。
半日入院して点滴、夜は家で。
レンタル酸素ボックスを設置。
2009.12.21
PCV14まで下がったので、100cc輸血。
一回目の輸血時とは違って、食欲も出てきて元気に歩き回る。
2009.12.22~12.26
輸血してPCV25まで上がったものの、ゆっくりと下がり始める。
ビリルビンも0.8~0.6を行ったりきたり。
抗がん剤のクロラムジブル*3・セルセプト*4を服用。
2009.12.27
PCV20.5、前日より0.5%上がる。
BUN30.6と正常に近い数値に。
29日に三回目の輸血とレフルノミド処方予定。
夜中、急に息が荒くなって震えだし、翌28日午前2時50分死去。
メッセージ
発症して初めてこの病気の存在を知りました。
たかが貧血やん…って思ったのも束の間。知れば知るほど怖くなりました。
ひまわりとの闘病生活は一喜一憂な毎日でしたが、とても有意義なものでした。
残念な結果にはなりましたが、一緒に彼女と頑張れた事が私の大きな財産になりました。
あの時も今もこれからも、彼女が愛しくって忘れられな存在です。
彼女が何で亡くなったのかは、お薬の副作用で肝臓が急激にどーにかなったんだと思います。
あの時、深夜の救急にかけこむ時間も残ってなかったと思う。
彼女を連れて行こうとした時、必死でイヤイヤって身体全体で私の手を払いのけたし…。
お家でみんなのいるところで逝きたかった、そう思いたいです。
闘病期間2009.11.18~12.28
・この間に気づいた事
歯茎の色が午前中は白っぽいけれど、午後から夕方にかけてはうっすらピンク色で
一日中白っぽいって事はありませんでした。
いつも手足が冷たく、体温も平均37.5度しかなかった。
血行がよくなる様、に足先から心臓へのマッサージはかかせなかった。
発症して一ヵ月後に、やっと網状赤血球(若い赤血球)が造られて増えだした。
早期発見、早期治療が出来て喜んでいたけれど
数多くのお薬の服用に身体がボロボロになっていったんだろうと思う。
・先生に注意された副作用として
ステロイド:胃腸障害・肝障害・クッシング症候群・糖尿病・脱毛
食欲を増して一時的に元気になる。
免疫抑制剤:高血圧・高血糖・消化性潰瘍・肝臓・腎臓などの機能障害。
ひまわりの事を教訓として、この病気で闘病中のワンちゃんと飼い主さん手助けをしてあげたい。
勇気と希望を持って頑張って欲しい。そう願っています。
ひまわりのブログ
みいこへメッセージ




*1 ダナゾール(免疫抑制剤):初期治療において、コルチステロイド剤の効果を増強すると言われています。
副作用:肝機能障害・吐き気・食欲不振・下痢など
*2 セファランチン(その他の薬):造血機能の回復を促進する薬です。
副作用:吐き気・食欲不振・胃の不快感

過去にダナゾールとセファランチンの併用で、溶血性貧血が改善された症例があり。

*3 セルセプト(ミコフェノール酸モフェチルカプセル):人の腎移植などに使われる免疫抑制剤。
副作用:肝臓障害・下痢・嘔吐など。
将来的に白血病・リンパ腫・皮膚ガンなどの悪性腫瘍の発現のリスクが少し高くなります。

プレドニゾロンとの併用で、溶血性貧血が改善された症例があり。

*4 クロラムブシル(抗がん剤):リンパ腫や白血病に効果があります。
副作用:食欲低下・下痢・嘔吐・白血球減少・免疫機能の低下・脱毛など
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